
未来子・Eの冒険の旅 第1章 その2 世界は怖くて厳しい・賢者に出会う前の私
そういえば、今思うと不思議な話では、あるのだけど。
現実世界の「未来子」が住んでいるのは、日本という平和な所。
多少のゴタゴタは、あるものの、治安も良く食料もあり、家族もいて、学校にも普通にいけて。
産まれてからずっといわゆる「平和」なところに暮らしていた。
でも、そんな「未来子」のエネルギーを作る、私の住んでいるところは、つい最近まで「魔界」だと思っていた。
実際には「クリエイション村」に住んでいたのだけど、絶え間なく、魔界の冒険に飛ばされていたから、自分は、魔界の村「マウンター・マウンテン」や「パニック村」在住で、「クリエイション村」は憧れの地、と思っていた。
「未来子」本体のいる環境は「平和」
でも、エネルギーを作り出す私のいる環境は「魔界」
だから、ずっと怖かった。
あまりにも怖すぎたから
無視されたり、責められても、見えない・聞こえないふりが出来る「視野狭い兜」をかぶり
治る効果はあまりないけど、傷の痛みを鈍くする、麻痺の効果のある厚手の「自分不器用なんで鎧」を着込み
障害物は避けられないけど、まっすぐ進みやすい「キャタピラーブーツ」を履き
手には、殺傷能力はないけど、とりあえず殴ったら、少しは怯んでくれる「強くなった気分になれる棍棒」を持ち
魔界に飛ばされるたび
「ぎゃあああ!」
という気持ちを兜や隠して、ずっと魔界への冒険に飛ばされては、エネルギーを作っていました。
「未来子」本体的には
「こんな苦しい感じのエネルギーになんでなっちゃうの??」
と責めてきたけど、
「だって、こっちだって大変だったんだから。重いかも知れないけど、使って行動してよ!」
って、私いつも怒っていたな。
「本体」の未来子は当時、全くこっちの話も聞いてくれなかったしね。
そのうち本体の「未来子」も、魔界に私が行ってしまう理由はわからないけれど、魔界の重いエネルギーを振り回して使うことに慣れて、毎日を過ごすようになって、大変だけど、毎日頑張る。そんな日が続いていた。
でも互いに(その当時は)憧れの地「クリエイション村」にどうしたら少しでも長くいられるのか、考えるようにもなっていました。
そうして、運命の悪戯、いやギフトが私の本体「未来子」とエネルギー担当の私「未来子・E」に訪れます。
なんと、クリエイション村の賢者「ベンデルユカ」と「スゲーデルユナツ」に出会い、「クリエイション村と魔界の8つの村」の秘密を教えてもらえることになったのでした!
教えてもらえた当初は、大興奮して、
「これで、私はクリエイション村にずっといて、エネルギーが本体へ送れる!」
と喜んだのですが、これが新たなスキルと経験値を得ることのできる、冒険の始まりだったことを、その時は全く気がついていなかったのでしたw
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