
第2章 賢者「ベンデルゆか」の教え① この世界の仕組み1
「おっと、もしかして、パニック村に来ちゃったかな?」
最近は、前よりも落ち着いて、冒険をしている気がする、未来子・Eです。
到着場所の確認をして、近寄ってくるモンスターを見ながら、まずは自分がどんなものを持ってきているのか確認。
餌になりそうなものはしっかり口を閉じ、武器を握りなおし、深呼吸。
昔は、魔界の村に到着したことに動揺してしまい、自分がモンスターを引き寄せる「ネガティブ弾」を自分がばら撒いていることに気が付かない。
餌をばら撒いているから、モンスターがわらわら集まってくるんだけど、もちろんそれにパニックニ陥り、そして怖いあまり、武器を振り回す。
自分もだけど、モンスターも急に攻撃されるからパニックになる。
いろんなパニックの相乗効果が日常茶飯事だったことを考えると、ワープしても、ずいぶん動きやすいエネルギーで、冒険ができるようになったな〜?と自画自賛の私w
でも、まだまだ課題はあるし、パニック村から早く、クリエーション村に戻って、良いエネルギー出さなきゃ!
そんな風に思考が、つい巡ってしまって、自分自身に苦笑w
実は、魔界村から出る方法は、色々ある。
この間会った賢者さんに、最も効果的な方法を教わったのだけど、これが簡単そうで難しい。
簡単にいうと、
「出さなきゃ、やらなきゃ!」
だとなかなか出れないw
「うふふふ♡やりたいな♪」
と、いうエネルギーが鍵なんだそーな💦
「自分をまずは「ホッとさせる」。「良い子、良い子」するんだよ」
そんな大切なことを教えてくれた、賢者のお話をしていきたいと思う。
賢者との出会いは、本当に偶然。
でも、天地がひっくり返るような衝撃を受けた、忘れられない出会いだった。
突然、笑顔で話しかけてくれたのが、賢者の「ベンデルゆか」。
あの当時、しょっちゅう魔界の村に、気がつくとワープしていたため、「世界は怖い」と常にどこか緊張気味。
常に、鎧や兜を着込んで、怪しさ満点の私だったのに、声をかけるって、今思ってもすごいことだと思うw
頑張らなくては、クリエイション村になかなか辿り着けないし(と思い込んでいた)、
たどり着いたら、ホッとするどころか、いつ、冒険の旅に出てしまうのか、不安でしょうがない。
でも平気なふりをしないと怖いw
せっかく、クリエイション村に辿り着いたのに、そんな気持ちでぐるぐるしていた私に
「ねえ、自分がクリエイション村の住人だって気がついてる??」
天使のような微笑みで、言ってきたのが、賢者「ベンデルゆか」でした。
言われた時、「鳩が豆鉄砲を食ったよう」という言葉がぴったりの表情をしていたと思う。
コノヒト、ナニイッテイルノカナ?
クリエイションムラハ、タマニシカ、イケナイバショデスヨ?
明らかに理解していない私の顔を見て、この世界の仕組みをやさしく教えてくれた。
私未来子・Eがいるこの世界は、エネルギーの法則に支配されている。
本体・未来子の行動エネルギーを生み出す場。
クリエイション村は、エネルギーを生み出す私たちの、ホームタウン。
エネルギーの生み出し方は
「ホッとしてリラックスすると、本体のエネルギーを生み出す感情にスイッチが入り、最高のエネルギーができる」
以上。
…コトバハ、ワカル。イッテイル、イミモ、ワカル。ソウカモ、シレナイ。
今までの自分の常識とかけ離れている言葉なのに、なぜかスッと入ってくる言葉。
でも、現状の私には、そうかもしれないけれど、できない。
出来ない私がダメなの?
そんな思考がぐるぐる回り始めた時
「わわわわわ!ストップ!落ち着いて!もう1つのルールが、それなの!!」
すでに目の前は、馴染みのある暗闇へと変わっていくのを感じる。
「と、とにかく、ホッとが大事だから!自分をいい子、いい子して、ホッとさせて〜!」
だんだん小さくなる声。
「ホッとするって、いい子してってなによ??」
馴染みのどんよりした空気の村に到着して、思わずつぶやく。
反感を感じている気持ちを、盛り上げようとしてみるけど、いつもみたいにならない。
頑張らないと戻れないのに、とぼんやり思いつつ
「今まで逆張りしていた疑惑」
がほんのり浮かびつつ、いつになく、力が抜けたクエストスタート。
「ホッとする」「自分を、良い子良い子する」
その言葉がなぜか頭から離れない。
ダッテチャントシナキャ
ガンバラナクチャ
「そうだよ、頑張らなくちゃ」
次、いつクリエイションの村に戻れるか、わからないけど、今度戻ったら必然!とばかり、再びに賢者「ベンデルゆか」に会いたい。
なんか「もう一つのルール」とか言っていたよね?
なんか、やる気が出てきたような、気持ちになって、ブンブン武器を振り回し、いつも通りクエストを始める。
その後、何とかクリエイション村に戻った私は望み通り、
ずっと、謎だった「なぜ、魔界への旅に出てしまうのか」の仕組みを知ることになります。
そして、それは、さらにレベルの高くなった、新たな冒険の旅への序章。
軽やかに、そして、地べたを這いずるような七転八倒するような思いもすることになるのですが…
また、それは、次のお話で♡
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